「華の闇」 / 榎田尤利

★★★★☆

＜紹介文より＞
仕事相手である西苑寺子爵に連れられて吉原を訪ねた南条貴師は、
そこで四年前、自分の前から突然消えた少年と再会する。
しかし、彼はいまや吉原の奇蹟、吉原唯一の男遊女、華嵐だった!!
過去を忘れ、遊女として振舞う華嵐。
遊女を憎み、嫌う南条だったが、華嵐が見知らぬ男に抱かれる姿を思うと、自分でも抑えることのできない激情に囚われる。
ならばいっそ自分の手で……華嵐の水揚げを決意する南条だったが―。
豪華絢爛吉原遊廓絵巻!!

＜独り言＞
遊郭モノって全く興味無かったんですが、
榎田尤利さんの作品なので読んでみました。そして第一印象↓
「あー、ホロのしゃべり方って郭言葉かぁ。」
↑そこか、私。

遊郭だけあって、爽やかさとは無縁なストーリーで、主人公達以外は人間クサイ醜さが少しは漂ってきてました。
舞台が舞台なだけに、もっとドロドロした人間模様を覚悟してたのに…。
イエ、決して好みなわけではないんですが、タイトルの印象もあってなんとなく…。
あぁ、主人公達は青春してましたね。
そういう意味では、彼らだけは爽やかでしたね。