「月を抱いた」 / 夜光花

★★★★☆(★3か迷うところではあるけれど、執着攻好きなので4に。)



＜紹介文より＞

恋人だった了のもとから逃げ出して四年―。
直樹は住む所を転々とし、まるで逃亡者のような生活を送っていた。
自分が幼い頃に犯してしまった罪を了にだけは知られたくない。
ばれて軽蔑され、嫌われるのが怖い。
そんな直樹の思いとは裏腹に残酷な運命は二人を再び引き合わせてしまう。
四年前と少しも変わっていない了の甘く激しい求愛と、決して知られてはいけない罪の意識に、直樹は次第に追いつめられてゆく…。
妖しく危ういセンシティブラブロマンス。



＜ひとりごと＞

積み本消化中。
夜光花さんの初出版物だったのか…。
最初から暗い話書いてたのねぇ。

口絵がさー気になるのよね。
なんで濡れ場で受の顔だけ出てて、攻の顔(どころか髪すら)は出てないんだ と。
表紙の攻と違う人物なのか と。
そこで足を取られて読む気にならなくて、積み本キャリア数年の重鎮に。私こそセンシティブだよ…。
そしてよく見ると、口絵には攻の名前が書かれてたよ…ちゃんと見ようぜ私。どんだけ非センシティブなんだよ…。

えっと、以下本題(ネタバレになるかな…？)。

■以下、ネタバレ含む。



まぁそんなオチなんじゃないかと思ってましたが…うん。
もっと悲惨な方向にオチることを少し期待していた私はコメディ好き…なぜ…。
あんだけずーっと暗く進められると、最後だけ甘くハッピーエンドって両手を挙げて喜べないなぁ。
そしてお約束の、暗い本編と対照的に始まるエピローグセックスにはお腹一杯。
目が上滑りするからやめて～。