「画家と音楽家」 / ARUKU(遙々アルク 改め)

★★★★☆


＜紹介文より＞

明日のパン代すらおぼつかないほど貧しい画家がいた。
売れない絵でも描き続けられることが幸福だった。
そんな彼がある日出逢った音楽家は、若くして成功し地位も名誉も金も持っていたが恐ろしく孤独だった。
透明に輝く画家の魂に触れるうちに頑なな心が解け始めて…。
ARUKU渾身の傑作選集。描き下ろしショートつき。


＜独り言＞

寂しいけど、そこがリアルでもあり夢見がちな短編集。
不思議な魅力だよねぇ。

「目を閉じる前に」 / まさお三月

★★★★☆


＜紹介文より＞

兄の友人である宗一と身体だけのつき合いを続けている夕太。
だってずーっとずっと宗一さんに片思いをしてきたから───
だけどその宗一が兄を好きなのではと疑い始めたら、この関係がもっと辛くなってきて…？
夕太の友人・斉藤の恋を描いた関連作＋読み切り作品「勝負にならない」も収録！
トクンと胸に降るラブｖストーリー


＜独り言＞

ゲームばっかやってて、しばらくBLは積んであったんですが、まさお三月さんの新刊が出たとあっちゃ読まないわけにはいきません。

わりとウジウジウザいキャラもいたんですが、不思議とスラリと読めちゃいました。
でも学生達の話しより、やっぱ社会人達の話しがよかったかなー。
学生なんて宇宙人だわ…。
そこが可愛かったりするんですけどねー。どっちやねーん。

さーて、実家の父と妹とMHFするかなー。

「真昼の恋」 / 草間さかえ

★★★★☆


＜紹介文より＞

できる営業のつもりでいた中川正午が新しく任された取引先――そこは経営経験ゼロの天真爛漫な青年・岡崎一が営む、どう考えても潰れそうな町工場だった。
リストラの前触れかと落ち込む正午をよそに、一は腹が立つほど前向きに仕事をこなしていく。
年下の男は嫌いで、自分の名前も嫌いだった。
それなのに「まひるさん」と嬉しそうに呼ぶ一が、次第に特別な存在になってきて――。


＜独り言＞

わ―好みのカップリング―！

二人共社会人
クールビューティ年上受
年下わんこ攻(泣き虫可)
のシンプル3点セット。

受にメロメロなベソベソわんこぷりがかーわいー―の！
1冊丸々彼らの話で内容充実。より楽しめました。

「イケメン君とさえない君」 / 秀良子

★★★★☆


＜紹介文より＞

彼女いない歴＝年齢…
さえない大学生・健太郎はさえない理由で頭を強打して以来、身に覚えのない行動に悩まされていた。
そんなある日、目を覚ますとそこは見知らぬ部屋のベッドだった。
目の前には、見知らぬイケメン。――こいつは誰だ？


＜独り言＞

完全に装丁が気に入っただけで買ったんですが、当たりでした。
このガトーコミックスの装丁はBL書籍では群を抜いて好みです。
どうしても帯込みの画像を貼り付けたくて探したのですが、いいのが落ちてない…。
あの色を再現できぬ。
勢いで他のガトーコミックスも何冊か買ってみましたが、まだ読んでません。
こうしてまた積み本が増えていく…。

装丁だけでなく、ストーリーも良かった。
特に非凡な設定や展開があったわけではないんだけど、絵柄と演出がストーリーに合ってた。
1冊かけてじっくり進めてくれたので余計良い。
「エロだけがBLじゃないのよ！」と声を大にして言いたくなる作品。

「それなりに真剣なんです」上下 / 麻生海

★★★★☆


＜紹介文より＞

大沢直樹は小料理屋「今井」で料理人として働きながら一人娘・千都を育てるシングルファーザー。
恋という感情はとっくに忘れた日々を送っている。
そんな大沢を現在口説いているのが、「今井」の常連・吉岡誠一。
名前を裏切るかのような恋多き男からの誘いをいなしていた大沢だったが、吉岡と同居することになって・・・。
オトナの恋を描いた大人気作、ついにコミックス化！


＜独り言＞

いーわー。所帯じみた大人たちの恋愛って。
この歳になったからこそ理解できる懊悩ってあるよね。
末永くお幸せに。