「ニッポン擬人化」 / アンソロジー

★★★☆☆

＜紹介文より＞
恋するニッポン。
超豪華執筆陣で送る革命的ボーイズラブ・コミックアンソロジー！
オール描き下ろし。

あなたの住んでいる所は攻？それとも受？
47都道府県を擬人化！？更にボーイズラブ？

＜独り言＞
私の出身県はかなりマイナーなもんで、その県名が出てるからってだけで購入。
まぁ微妙な擬人化された都道府県もあるにはあったが、そこそこ楽しめた。
もっとちゃんと方言しゃべってくれたらなお良かった。

「空に自由の鳥は鳴く」 / 李丘那岐

★★★★☆

＜紹介文より＞
サーカス団育ちの梶雲雀が構える「クラウン探偵社」の経営は、傾いていた。
依頼もなく、助手にも逃げられ―そんな折、殴る蹴るの暴行に遭っていた青年・西之木晴人を拾う梶。
そのまま依頼人となり、やがては相棒候補として名乗りを上げる晴人のひたむきな瞳に、「亡きあの人以外に大切な存在なんていらない」と頑なだった梶の心は揺れて…。

＜独り言＞
ジャケ買いで久々のヒット。
とりあえずは、口絵がお洋服を着ているキスシーンで和んだ…。
肌色ばっかの口絵には辟易してるんだ…。

テンポ良い会話と細やかな心情描写。
揺れる気持ちが見えてイイ。

さ、続編買いにいこ。

「猿喰山疑獄事件」 / 遙々アルク

★★★★☆

＜紹介文より＞
星グループの若き総帥、星義彦。猿喰山にある星家の屋敷に入り込んできた庭師・鷺坂貢。
義彦は鷺坂の美貌と自由な心に次第に魅了されて行くが、鷺坂の意図は別にあって…？
愛を告げる義彦に応えた鷺坂の思惑、そして真実とは!?
最後まで予測不能な純愛物語、ここに開幕!
描き下ろしも同時収録！

＜独り言＞
遙々さんの新作を待ってました。
うん。嬉しい゜.+:。(*´v｀*)゜.+:。

独特のテンポがステキ。
デッサンは出来てないし、濡れ場は全くエロくない(いやもうビックリするくらいエロくないの…)んだけど、いいんだ…！
この人の良さはそこじゃないんだ！
むしろ濡れ場なんて朝チュンでもいいくらい。

紹介文にもあるけれど、まさに予測不能。
そして切ない…けど幸せ。
印象的な1冊でした。

「愛にふれさせてくれ」 / 夜光花

★★★★☆

＜関連レビュー＞
「灼熱を呼べ」 / 夜光花

＜紹介文より＞
ある事件が元で両目の視力を失った瀬尾裕也は、手術後、事故の後遺症に悩まされていた。
そんな裕也の姿を見た恋人で刑事の竜治は、同じ事件現場に居合わせながら、裕也を守れなかった事をひどく後悔していた。
学生の頃から凶暴で危険な破壊願望のある竜治は、裕也以外は何がどうなってもいいという程、裕也に執着している。
しかし、事件のことで刑事を辞めると言い出した竜治から裕也は距離を置いてしまう。
次第にすれ違ってゆく気持ちに苛立ち、竜治の中で再び暗く危険な感情が目覚めてゆく。
「裕也が離れていくとおかしくなる。失わないで済むなら人殺しでも平気で出来る」そんな竜治の闇に目をつけたひとりのヤクザが、刑事である竜治に揺さぶりをかけてくるが…。

＜独り言＞
ちょっと気になるの。
竜治の子供っぽ過ぎる我慢出来なさと、説明文の多さ、そして挿し絵の低解像度。
「前作を知らなくても楽しめるように」という配慮があるようなので、説明文の多さは仕方ないのか…。
でも受に執着する攻が好物な私としては、とても楽しめました。
ラストシーンも良かった。

「あまいきみがすき」 / 元ハルコ

★★★★☆

＜紹介文より＞
ドーナツ好き、めがね優等生・川神。
川神大好き、戦う不良・梶。
学校では接触ナシ、でも二人…放課後、ドーナツ食べたり(梶は見学)、－ちゅーしたり、色々、と。
ラブラブしまくる梶に「ウザい」と言う川神の、むらむらした心の中とは？
他愛ない時間に、その表情に、恋するキモチが詰まってる。
恋の始まり作品集！

＜独り言＞
シリアスとコメディーとの混合比率と、間の取り方が絶妙。
次回作も楽しみです。