「観賞用愛人」 / 高遠琉加

★★★★☆

＜紹介文より＞
自分は鎖でつながれている。犬のように。

ある朝目覚めると、大学生の加藤瑛は雪深い別荘に閉じ込められていた。
そして、端整な美貌の持ち主である大学教授・音無悠一がじっと瑛を眺めていた。
自分はこの男に囚われているのか?
どこからだ?どこから狂った?
振り回していたのは自分のはずだったのに－
混乱する瑛だったが!?
冷ややかで、そのくせ熱を孕んだ瞳。繊細な指。溺れるほどの独占欲。熱く静謐な愛の形がここに…。

＜独り言＞
夜中、世の中が寝静まった頃に読みたい本だなぁ。
睡魔が訪れるのを期待しなくてもいい夜に、布団の中で。
倒錯的で全く子守歌代わりにはならないので(←褒めている)。
雪に閉ざされた別荘は、その昔友人と、恐怖ではなくギャーギャー言いながらプレイしたSFCのサウンドノベルを思い出してテンションあがりました。
勿論主人公二人の名前は、直江と高耶でした。ええ、アホな子の自覚はあります。

「ダブル－花より団子－」(最終巻) / 谷崎泉

★★★★☆

＜関連レビュー＞
「ダブル－犬も歩けば棒に当たる－」 / 谷崎泉
「ダブル－論より証拠－」 / 谷崎泉

＜紹介文より＞
刑事であり、密かに恋人同士として付き合っている村上と鴻上。
関係を深めていた二人の元に、覚醒剤絡みの変死体事件が起こった。
捜査を進め事件の謎を少しずつ解いていく二人。
そんな折、鴻上が新たな手がかりを提示するが、何故か出所を明かさなかった。
鴻上の不審な行動に困惑した村上は、話を聞き出そうとする。
しかし、鴻上は何も語ろうとしない。
二人の間に気まずい空気が流れる中、事件に裏があると感じた村上は、密かに真相を調べていくが…。

＜独り言＞
物語が佳境を迎えました。
それに伴い、登場人物の数も鰻登り的に増加。
誰が誰だか…もうやめて！私のライフはゼロよ！

(ここで蘇生)
警察組織のリアルを表現できてるのかとかサッパリわかりませんが、楽しめました。
もっと続いても良かったなぁ。

「ありのままの君が好き」 / 樹生かなめ

☆☆☆☆☆(最後まで読んだけど…)

＜紹介文より＞
「俺のぶーになれよ、幸せにしてやるから」
人呼んで『ぶたごりら』の四天王寺寿杏はゴリラの巨体に乙女の心を持ち、父親が死んだら自分も死ぬと断言するファザコンの成人男子である。
外を歩けば後ろ指さされ、家でめそめそ泣いてお菓子を貪り食べる…そんな寿杏の家に、ある日、高校時代の同級生で父親の弁護士事務所に勤める若手弁護士・英駿二が同居することになるのだが。
好き、好き、好き、好きになる?
誰が誰を好きになる?
人生を豊かにするウルトラ・オトメチックラブ誕生!!

＜独り言＞
えっと…ごめん、紹介文がなんだって？
私にはよく文脈が理解できなかったんだ。
あと、やたら片仮名も多すぎて困るんだ。
キャラ達の自分勝手で突飛な言動にも理解不能で困るんだ。驚きを通り越して笑いさえ起こる。
文章も味気無いし、報告書を読んでいるようで困るんだ。

なんとか無理矢理最後までよんだけど、読む必要なかったなぁ。
「美男子じゃなくたって性格がよけりゃいいじゃない」と言いたい気持ちはわかるけど、彼の場合、性格がいいと言い切れるのか…？
彼の魅力が伝わらない。
作者一人の思い込みで空回りしてる印象。
後書きを読んで更にガックリ。
読後感の悪い後書きだなぁ…。
この人の作品やら後書きっていつもこんななの？
読んで気分悪くなった後書きって初めてだわ。

「ダブル－論より証拠－」 / 谷崎泉

★★★★☆

＜関連レビュー＞
「ダブル－犬も歩けば棒に当たる－」 / 谷崎泉

＜紹介文より＞
無口で清楚な顔立ちの鴻上と明るい性格で精悍な容貌の村上は、爆弾事件をきっかけに、恋人同士として付き合うことになった。
刑事という職業柄、なかなかゆっくりとした時間の取れない二人だったが、非番の日や仕事の合間を見つけては逢瀬を重ねていた。
そんな中、再び不可思議な事件が起こる。所轄内で変死体が発見され、急遽現場に向かう二人。
そこには、思いもかけない事態が待ちかまえていて…。

＜独り言＞
村上の、外見を裏切るワンコぷりにモエ。
謎解きが徐々に進んでいて、次の最終巻も楽しみであります。

「GATENなアイツ」 / 鹿乃しうこ

★★☆☆☆

＜紹介文より＞
お坊ちゃま学校に通う優作は、家が土建業だということは絶対に!!秘密。
しかもその従業員・泰造に恋してるなんて…無理！言えない！
泰造は遅刻魔のダメダメな奴だけど、優作にとっては誰より頼りになって優しくて。
昔みたいに素直に甘えたいけど…!!
描き下ろし4コマ付きの新装版★

＜独り言＞
新装版だったか…。
そんなことをどこかで目にした気もするけど。
そんなわけで絵が古いです。ストーリーもイマイチのめり込めない。
良かったのは純佑と忍が一瞬だけでも見れたとこかな…。