「旦那さま、お手をどうぞ」 / 吉田珠姫

★☆☆☆☆(0でもいいくらいなんだけど、一応最後まで無理矢理流し読んだから)

＜紹介文より＞
藤野遙はコンピュータ会社「エザキ・コーポレーション」の新入社員。
だが社長の策略で、ライバル会社「AMZ」の社長・望月豪士の家になんと「執事」として潜入させられるハメに…！
敏腕だが決して人前に現れないという望月は意外にも若く、小柄で中性的な容姿が悩みの遙の憧れそのものだった。
しかし望月の人間嫌いと傲慢さは半端じゃなくて…!?

＜独り言＞
端的に言い表すと↓

当事者だけがシリアスな、傍から見てると笑えないコメディ。

表紙からして軽いノリの、タイトルとフォントからしてサラッと読めそうな…そんな気持ちで読んでたのに…。

※以下、ネタバレ含む。

前半、かなり早い段階で、受が突然衝撃の過去を告白。
「犯されたことも、何度かある。」って…えぇええ!?
今そんなヘビーな流れだった!?
青春時代の甘酸っぱい思い出的なところを回想してたとばっかり…えぇー…。
「赤点とったことも、何度かある。」とかじゃなくて!?
「フラれたことも、何度かある。」とかでもなくて!?
「犯されかけた」の読み間違いじゃなかろーかと、5回は読み直したよ。
これ以来、どーも「何度か犯された」が頭から離れない。
「何度か」だよ？
強姦されるなんて大事件なのに「何度か」って…回数も覚えてねぇのか。
あぁ。まぁ軽いノリで語ってはいるか。強姦を。
第一印象はある意味間違ってなかった。

この軽く語られた強姦事件の真実を知りたいが為だけに、最後まで読んだけど…。
「犯された」は「犯されかけた」であって欲しい、との願いも虚しく怒濤の作者一人芝居な世界へなだれ込むのでありました…。
最後まで斜め読めた自分を褒めてやりたい。