「いるかちゃんヨロシク」(新書判)／浦川まさる

★★★★☆(少女の頃に戻れる)

ステキファンサイト「いるかちゃん応援部」を見つけました。
今でも好きな人がいるって知って嬉しい。

＜あらすじ＞
スポーツ万能で正義感が強く、
暴れん坊な女子中学生いるかを取り巻く
痛快学園コメディ。

＜独り言＞
20年以上前の連載当時から面白かったけど、今読んでも面白い。
演出とかクサイし、時代を感じさせるシーンも多々ある…
だがそこがイイ･･･！
ワクワクして喉の奥がムズムズした。
男の子にも負けない運動能力、喜怒哀楽を素直に現し
小さい体で自由奔放に暴れまわるいるかちゃんｶｺｲｲ!!
今でも強くて格好良い女性キャラが好きなんだけど
この頃から顕著に現れていたんだなぁ。しみじみ。

中学生なのに飲酒シーンがあったりしてびっくりした。
今だったらダメだろうなぁ。
ましてや掲載誌りぼんだし。

「恋愛操作(コントロール)」(1)／蓮川愛

★★★★☆

＜関連記事＞
「恋愛操作(コントロール)」(2)／蓮川愛

＜紹介文より＞
インテリアデザイナーのクールビューティー山代啓に
仕事を依頼してきた「JIRI」のオーナー奥村喬。
互いのことが気になっているにも関わらず
二人は大人の駆け引きばかり。
奥村の甘い口説き文句に、プライドの高い山代は…!?

＜独り言＞
はぁぁうっとり。
攻も受も美しい…！
しかも大人攻に素直じゃない受…！ツボった…！
蓮川さんの描くおっそろしく男前な攻に
「男にタイを抜かれる自分を想像してごらん」なんて言われた日にゃ…！
血圧上がりすぎて倒れるかと思った。
ﾊｧﾊｧ。
未読作品「あなたの隣に座らせて」のスピンオフだったから
最初は「？」なシーンもあったけど、そんなのすぐに忘れたよ！

すぐさま2巻が読みたくなって
たった今、密林でお急ぎ便してきた。
勿論「あなたの隣に座らせて」も注文。

「大好き」(文庫版)／染井吉乃

★☆☆☆☆(14年前だったらもっと評価高かった)

＜裏表紙より＞
「大好き…」
―いつも両手いっぱいの愛で惇を抱きしめ、囁いてくれる源。
同居し、身体をかさねるようになっても
惇はなぜか優しい源に素直になれず冷たい対応ばかりしてしまう。
だが、源に執拗にまとわりつく後輩の出現で
惇はイライラしている自分に気づく。
―それは、陸上部のホープだったふたりが
陸上部をやめることになった事件がきっかけだった!?

＜独り言＞
昔の作品を集めなおすのがマイブーム。

14年ぶりに読もうと思って「大好き」を検索していたら
書き下ろし入りで、挿絵も変更になった文庫版がでていたのですね…。
前の挿絵が特別好きだったわけではないけど
やっぱりイラスト込みでストーリーを覚えてるからなぁ。
なんとなく寂しい。

メインキャラの名前が、田中、佐藤、鈴木…。
久しぶりに読み直して改めて気づいた。
こんなわかりやすい名前がいっぱいだったなんて。
今回探した時には、タイトルも作者名も忘れていたので
かつてイラスト描いてた中村理恵さんの名前で検索かけました…。地道…。

「世界の果てで待っていて ―天使の傷痕―」／高遠琉加

★★★☆☆

＜裏表紙より＞
元刑事の黒澤統一郎は、渋谷区神泉に黒澤調査探偵事務所を構えている。
そこにはいろんな人生を抱えた人が訪れる。
ある雨の日、少女と見紛う少年・奏がやってきた。
3年前に行方不明になってしまった双子の兄・律を探してくれ、と。
1度は依頼を断った黒澤だが、
かつての同僚で現役刑事である櫂谷雪人もある事件の関係で律を探しており
ふたりは協力することになる。
静と動。理性と本能。
好対照な雪人と統一郎の関係は、統一郎が刑事をやまてからも続いていた。
甘い一夜の記憶を忘れたふりをして。
複雑に絡み合う過去と現在。
彼らの未来は―!?

＜独り言＞
冒頭で、5月の雨の渋谷が描写されているせいか
全編通してその空気をまとっていた印象。
湿度が高く、埃っぽく、臭い空気の街。
アリの群れのごとき人影がうごめく渋谷の街を
ガラス越しに見ているような。
自分(読者)はあくまで傍観者。
ストーリーを一歩引いたところからたどっていた(私的見解)。

「あかないとびら」／鈴木ツタ

★★☆☆☆(「あかないとびら」「合わない鍵」「冷たいさびしがり」)
★★★★☆(「みにくいアヒルと王子様」「王子様の恋人は」)
平均して星3ってとこかしら。

＜紹介文より＞
大学時代、ゲイだと噂される後輩がいた。
そいつが俺のことを好きらしいと聞き
俺はそいつと距離をとった。
男のくせに俺を好きになるマヌケ野郎を
俺が好きになるはずがない。
だから…、もう二度と会うことはないと思ってた―!?

＜独り言＞
表題作「あかないとびら」より、
「みにくいアヒルと王子様」と「王子様の恋人は」の方がいいね。