「薔薇の奪還」 / 夜光花

★★★★☆

＜関連レビュー＞

「薔薇の陰謀」
「薔薇の血族」
「薔薇の刻印」

＜紹介文より＞

不死者の血を引く者として、薔薇騎士でありながら薔薇騎士団から追われるものとなった啓。
ずっと啓を見守ってきた守護者であるレヴィンは啓の血によって死にも似た眠りにつき、
もうひとつの守護者であるラウルは啓を救うために、宿敵アダムの手に落ちていた。
誰が本当の味方なのかさえわからないなか、ふたりの守護者を思い、ときに孤独に囚われる啓だったが･･･
薔薇騎士と守護者、離れることのできない運命が再び動き始める!?

＜独り言＞

うわっ！念願のs…いやいや何でもない。何でもないよ？
ゴチでしたっ！！(*/∀＼*)

「神官と王の切なき日々―神官シリーズ番外編集」 / 吉田珠姫

★★★★☆

＜紹介文より＞

男らしく猛々しい王・羅剛と、神官でありながら羅剛の妃となった冴紗―二人が、切なくお互いを渇望した過去の日々…。
羅剛と冴紗の出逢いや、引き離される前の幸せな少年の頃、また、冴紗を大神殿に上げねばならぬ羅剛の苦しみ等々、本編では語られていない、それぞれの時間。細やかな感情に彩られた珠玉の短編集。雑誌掲載短編や、商業誌未発表作を収録。書き下ろしもあり!
羅剛と冴紗の苦しくも甘やかな日々はここから始まる―。
王と神官のファンタジックラブロマン、シリーズ番外編！

＜独り言＞

二人を含めた周囲の人たちの人となりが読める番外編。
同人誌からの再録もあるみたいなんだけど、私は同人誌を買わないから、ほんと読めて良かった！
特に永均と瓏朱姫の話なんか、駅のホームで半泣きに…(´；ω；｀)

「親友の距離」 / 杉原理生

★★★★☆

＜紹介文より＞

親友だと思っていた男から突然の告白!?
応えないまま忘れてくれと告げられ、そのまま距離が遠くなって6年―。
大学時代の親友・七海と仕事で再会した進一。
動揺する進一と裏腹に、七海は気まずい過去など忘れた様子。
何の屈託もない笑顔は本心なのか…?
七海との過去を思い返しては、真意が掴めず戸惑う進一。
けれど二人で飲んだ夜、酔った七海が「もう失敗したくない」と呟くのを聞き…。

＜独り言＞

男同士という関係をこれでもかと悩む受に好感。しかし変にネガティブじゃない。
学生とは違う大人の葛藤が描かれていました。

「さみしさのレシピ」 / 一穂ミチ

★★★★☆(★5か迷う)

＜紹介＞
フードスタイリストの卵・知明は、ある雨の日、叔母の夫だという男・慈雨からの電話で叔母の死を知らされる。
墓参り代わりに家を訪ねると、そこで出会った慈雨は、華やかだった叔母とは対照的に、もの憂い翳りを宿していた。
同棲中の彼女に裏切られた知明は、慈雨宅に居候することに。
生活を共にするうち、慈雨に心惹かれ始める知明だが―?
ふたりぼっちのレイニー・ロマンス、オール書き下ろしで登場。

＜独り言＞
コメディスキーとしては、買ったきりなかなか読めなかったタイトル。
確かにしんみりもしてるけど、嫌じゃない。
キャラ一人一人に芯があって、しんみりというよりしっとりかな？ちょうどいい湿度。

「アロー」 / 一穂ミチ

★★★☆☆

＜紹介＞
まだ客のいないバーで葛西草がダーツの矢を放ったとき、なじみの金子が見かけぬ顔を連れて現れた。
行く宛がないというその男―同じ中学校出身らしい湯浅麦を、草はいつもの調子であっさり受け入れ、奇妙に心地いい同居生活を送ることに。
やがて、来る者拒まずのようでいて誰からも距離を置く草が、ただひとり執着する対象に気づいた麦は…？

＜独り言＞
作家買いする方のうちの1人。

メインキャラ二人のぼんやりさっつーか覇気の無さに、こっちがぼんやりしてなかなか付いていけなかったわー。

あ、それと
刺青お断りはCTじゃなくてMRIですよ。