「しあわせにできる」(11) / 谷崎泉

★★★★☆

＜関連レビュー＞
「しあわせにできる」1,2,3,4,5,6,7,8,9,10 / 谷崎泉

＜紹介文より＞
問題児だった新入社員・東郷の信頼を得て、ますます3課の尊敬の眼差しを集める本田だったが、プライベートでは久遠寺を訪ねてきた薮内の存在が気にかかっている。
漏れ聞こえてくる過去の二人の確執、重病説…。
その久遠寺には異動・転勤の正式な辞令が下るが、固辞したことで社内の立場が微妙なものに。
人生の岐路に立った恋人に本田ができることはただひとつ「好きだ」と想いを伝えること…。
一方、徳永から託された絵を静香に見せた本田は、彼女と訪れた「蘭月」でついに主人との浅からぬ関わりを知る。
過去の苦い出来事があたたかな縁となり、すべてを優しく包んでいく―。
シリーズ第11弾、書き下ろしは徳永家の令嬢・深雪の、かなり悩ましい父兄参加イベント。

＜独り言＞
二人の強固な精神的繋がりがそこここから感じられる10巻でした。
「(自分が)いないとダメだ」と相手から思われるくらい必要とされたいですね。
私が必要とするより、相手に必要とされたい。

※以下、ネタバレ含む。

久遠寺の異動話が持ち上がるのですが、一緒に働きたくて転勤を蹴る決断にちとびっくり。
比重が仕事＜恋愛になっちゃってる感じがあるのが今だけだったらいいけど…。
恋愛もいいけど、あくまで社会人として仕事をこなしている前提があってのことだと思うんですが…。
結局は11巻では「待て次巻！」だったので、二人が仕事と恋愛にどう決着をつけてくれるのかドキドキ。
番外編では、まさかのジャージ映！