「嵐を呼ぶ台風!?～許可証をください！(3)～」／烏城あきら

★★★★☆

＜関連レビュー＞
「許可証をください！」／烏城あきら
「慰安旅行に連れてって！～許可証をください！(2)～」／烏城あきら

＜紹介文より＞
八月。
喜美津化学はかつてない渇水に見舞われ、製品が納期に間に合わないかもしれないという危機に直面していた。
前原が試作していた冷却器まで持ち出し、盆休み返上で生産を試みる製造部の面々。
しかし品証の弘に手伝えることはなく、自宅で通常通りの夏期休暇を取ることに。
そこへ工場に詰めているはずの前原が現れ、好き放題した挙げ句、弘を手製の拘束具でベッドへ繋いで消えてしまう。
驚き慌てる弘のもとへ、北海道にいるはずの両親が突如乗り込んできて…。
書き下ろしは台風一過の朝、パワーアップした拘束具によって再びピンチを迎えた弘のその後。
二人の関係にも展開が?「働く男」の真骨頂、好評シリーズ第三弾！

＜独り言＞
毎年のように、夏になると「○○湖が満水時の50％～」だの
よく耳にする単語でした。渇水って。
実際に渇水の被害に合ったことがないので
単に「あー生活用水どうなるのかなぁ」くらいのノホホンとした認識でした。
そっか…！製造業ではこんな重大案件になるのね!!
知識不足な私は驚くばかりの3巻でした。

※以下、ネタバレ含む。

二人は相変わらずの一生懸命な仕事ぷりに、安心して読み進められましたし
(最早、恋愛物という認識は薄い)ちょっとウツツをぬかすくらいはキャラのカワイさの範疇ということで。

あとは母というダークホースの登場でどきどきしました。
お、お母様…！
貴女の登場に、ワタクシ本を握って身悶えましたよぅ。
やっぱりコソコソ隠れてこそのBLなんです。私にとっては。
背徳心ありき。