「月と茉莉花」／佐倉朱里

★★★★☆

＜紹介文より＞
琰国太子の煬大牙は、自国を裏切った国“湘”を滅ぼし、
目の見えない湘の第一公子を捕虜にする。
その公子は名も無く、湘王である父に廃嫡とされ、
存在すら認められず北の離宮に幽閉されていた。
それでも潔く覚悟を決め、亡き湘と運命を共にしようとする儚げで美しい公子に、大牙はいつしか心惹かれ始めるのだったが―。
切なくも甘い、魂を揺さぶる感動の歴史ロマン。

＜独り言＞
正直、思ってたより面白かったです。
表紙の印象から、勝手に
攻は生まれながらの太子で権力を笠に着てワガママし放題のヤな奴、
受はナヨっとしてて…わぁナヨ受キライだなぁ。
…だなんて、ほんと勝手に思っててごめんなさい。

※以下、ネタバレ含む。

攻は、確かにワガママな所もあるけど、ちゃんと思いやりもあるし
なんたって受にめろんめろんなので
なんだかんだ言いながら振り回されてます。
もっと気をもむといい。
受は、静かだけれど芯のある凛とした印象。
その慎みを、以降のシリーズでも無くさないでください…(今までの苦い経験より)。

あとは…よ、読めない漢字が多かったです。
漢字どころか意味も難しかったです。
愛用の電子辞書が手放せませんでした…。

病床の王が随分ないがしろな扱いなので、
以降の作品で出てくるのか期待しつつ、次も読みます。