「恋が自由の鳥を抱く」 / 李丘那岐

★★★☆☆

＜関連レビュー＞
「空に自由の鳥は鳴く」

＜紹介文より＞
押しかけ助手の西之木晴人に、色恋沙汰でも押し切られた探偵・梶雲雀。
今では失うのが怖いほど晴人に惹かれているくせに熱っぽい瞳に惑っては邪険にし―甘くなれない蜜月を過ごしていた。
とある依頼のために、梶が麻薬の売人と思しき男をおとり捜査することに。
そのターゲットが梶の亡き大切な人に似ていると知った晴人は気が気ではなくて…。

＜独り言＞
前作と同様、内面をしっかり描写してくれてるんだけど、心理面を描きすぎて事件とストーリー周辺が手薄な印象です。
梶悩みすぎウザス。と思っちゃうのは酔っぱらってるからなのか…。

「Tastes differ.」 / 七地寧

★★★☆☆

＜紹介文より＞
日本の大女優と米海軍将校との間に生まれた三兄弟。
彼らには、恋愛沙汰に極めて執念深い一族の血が、脈々と流れていた。次男レイ、三男サイは、したたかに好いた男を搦め捕っていく。
―だが長男ルイは、一族であるルークの嬖愛の蜜の中にいた。
どこまでも甘く、絡んで離れない濃厚な愛情に、ルイは焦燥を隠せない。
じゃれ合いのキスを獰猛な雄の求愛に変えた彼に、このままでは捉まってしまう。
焦る兄を尻目に弟たちは…?
大反響のWEB小説、大幅改稿&大量書き下ろしで登場!!

＜独り言＞
絵に描いたようなスーパーマンやらスーパーウーマンが入れ替わり立ち替わり。
全体としては、小綺麗に並べられて物足りない印象かな。

「眠る兎」 / 木原音瀬

★★★★☆

＜紹介文より＞
冗談のつもりで書いた一通の手紙。
その手紙に返事がきた事をきっかけに、高校生の里見浩一は年上の男と付き合うことになってしまった。
本当の年齢も職業も隠し、そして相手の嘘にも気づかない振りで―。
嘘で固めた付き合いを続けるふたりは、それでも不思議と惹かれあっていく。
しかし、たくさんの「嘘」がお互いにばれてしまい…!?
書き下ろし短編も収録!!

＜独り言＞
あぁ、携帯電話のない時代ってどうやって過ごしていたのか思い出せません。
無いのに友達と待ち合わせられてたんだよなぁ。自分のことながらすげぇ。
書き下ろしはあの人の話で良かったわぁ。
胸のつっかえがとれた感じ。
スッキリしたのであえて続編はいりません…

…ごめん嘘ついた。読みたいです。

「そして恋がはじまる」 / 月村奎

★★★★☆

＜紹介文より＞
高校生の未樹は、相手の顔色を窺ってイイ子を演じる自分がキライ。
そんな未樹は偶然、司法書士の浅海と出会う。
未樹の密かな悩みを「人を傷つけない優しさ」と肯定した浅海。
彼がゲイだとわかっても、大人で穏和な彼の側は誰といるより安心できて。
彼の事務所に通うたび未樹は無防備に甘えてしまう。
ところがある日、突然浅海に「ここには来ないで下さい」と言われてしまい!?

＜独り言＞
しゃーわせ！
たどたどしい恋愛モノもいいよね！
ステキな表現がいくつか発見できた作品。

「年下の彼氏」 / 菱沢九月

★★★★☆

＜紹介文より＞
「俺の彼氏になって下さい」──七つも年下の大学生に告白された、塾講師の石田楓。
賢い大型犬のように優しく頼もしいバイトの鴻島涼平に、密かに片想いしていた楓は、喜びより戸惑いに混乱する。
始まったものには、いつか必ず終焉がくる…。
甘い蜜月の中で、楓はひとり予感に怯えるが!?
諦めていた恋が成就する、嵐のような幸福と不安──恋愛の光と影を繊細に綴る、純愛ラブストーリー。

＜独り言＞
一生懸命に恋をして、愛をしている物語。
男性同士が葛藤しながらも少しずつ気持ちを育んでいる。ちゃんと恋愛してる。
…いい…！