「おとぎ話のゆくえ」 / 一穂ミチ

★★★★☆


＜紹介文より＞

ふらりと東京を出て、北の地方都市へと流れついた来杉隼人。
そこに未だ息づく「お殿様」の存在に驚き、ばかばかしいと嘲って町の人たちから眉をひそめられるが、彼らが慕う若様―高校生の野衣湊にはどういうわけか懐かれてしまう。
あまりにまっすぐな湊に苛立ち、どこかであわれみ、面白がっていた隼人は、いつしか湊を大切に思い始めて…？


＜ひとりごと＞

最初はさ、
「あぁ人生を活きてない若者だ…全く感情移入できねぇ」
ってブツブツ言いながら読んでたのよ。
好きな作家さんだったからかろうじて読んでただけ。

が、
気づくと視界が滲んでた…。
ｱﾙｪ？

「熱砂の罠に囚われて」 / 佐々木禎子

★★★★☆(★3か迷う)

＜関連レビュー＞

「熱砂の檻からはばたいて」


＜紹介文より＞

あの人がいま日本にいれば…。
芳人は中東バルファード国の王子、ナイジェルの美丈夫な姿を想う。
熱砂の国に連れさられて愛し合った後、日本に戻ってもう半年。
ナイジェルは芳人の前に、観光親善大使としてまたも現れた!
母国を宣伝する横浜のイベントの運営を芳人に一任するナイジェル。
二人の秘めたる関係は日本で成就するように思えたが…。


＜ひとりごと＞

前作にしろ、挿絵が無いってのがイイ。
下手な絵入れられるくらいなら無しを支持したい。

新キャラはうまく活かせてないみたいだし、後半はささっとまとめちゃった印象。
そして古典的展開。
まだ次回作があるのかな？
これで終わっちゃうとちょっと消化不良かな～。

「熱砂の檻からはばたいて」 / 佐々木禎子

★★★★☆

＜紹介文より＞

とつぜん国際会議の新プロジェクトに抜擢された芳人。
中東のバルファード国の王子にして次期シーク、ナイジェルからの直々の指名だ。
芳人の脳裏によぎるのは、彼のすみれ色のひとみと灼けるような切ない想い出。
官能のさなか、幸せの絶頂で去っていった恋人となんでいまさら。
だが躊躇する芳人のまえに現れたナイジェルは、自家用ジェットで強引に連れ去っていく…。

＜ひとりごと＞

いやー、ハーレクインを思う存分に発揮してくれてます。
身分違いにアラブの王子に執着攻、自家用ジェット。そして極めつけは自虐大好き受。
自虐セリフの多さに苦笑。

「ダブル・バインド」 / 英田サキ

★★☆☆☆

＜紹介文より＞

夢の島で猟奇的な餓死死体が発見された!?
捜査を担当することになったのは警視庁刑事の上條嘉成。
鍵を握るのは第一発見者の少年だ。
ところが保護者として現れたのは、臨床心理士の瀬名智秋。
なんと上條が高校時代に可愛がっていた後輩だった!!
変貌を遂げた瀬名との再会に驚く上條だが・・・!?
謎の連続殺人を機に一度終わったはずの男達の運命が交錯する-英田サキ渾身の新シリーズ!!

＜ひとりごと＞

BLとしてじゃなく、小説としてどうかっつー出来。
単調な文章に飽きる。
挿絵もイマイチすぐる。

完全な続きモノだけど…続きは買わないかも。

「チョコレートのように」 / ひちわゆか

★★★☆☆

＜紹介文より＞

「死ぬくらいなら、そのカラダ、俺によこせ」。
―信頼していた同僚に裏切られた京一に、橋の上で声をかけてきたのは、印象的な声をした謎の男・梶本だった。
同僚への復讐に手を貸すというその男は、京一を強引な手腕で変身させ、これまで知らなかった強烈な『快楽』で蕩かしていくが…。
その後のラブラブな２人を描いた書き下ろしも収録!!

＜独り言＞

最後までよんでやっと腑に落ちた。
つか濡れ場の陳腐なエロゼリフ、なんとかなりませんか…伏せ字て…。
ふせじて…(大事な事なので2回言いました)。